よくある疑問｜はんえり本舗

半衿のよくある疑問

半衿は自宅で洗えますか？	半衿の素材によって自宅で洗えるものと、洗えないものがあります。ポリエステル・綿素材であればもちろん洗えますが、絹、レーヨン100％であれば自宅での洗濯はNGです。よくある混紡（ポリエステル55％・レーヨン40・絹5％）などは、ポリエステル比率が多ければ自宅でも洗っていただけます。絹やレーヨンは水を含むと一度生地が伸びます。その後、乾燥するときにギュッと縮みます。縮んだ生地にアイロン掛けをしても元には戻りませんし、生地の風合いが落ちます（固くなります）。
絹の半衿とポリエステルの半衿は付けた感じ、どう違いますか？	そうですね。プロから見た判断では、やはり絹の半衿は風合いも良く上品で発色が優しく、絹の着物には馴染むと思います。一方のポリエステルの半衿は、同じ化繊の着物には馴染みます。また、ポリエステル半衿のメリットは簡単に洗えることと、変色がほぼ無いことです。絹の生地は年月とともに少しづつ黄ばんだり、変色しやすいです。
どうしても綺麗に半衿を縫い付けることができません。コツはありますか？	はい、半衿が綺麗に見える重要な箇所は、首の後ろの箇所だと思います。繰り越しをしたときに、首の後ろに隙間ができます。そこから見える半衿がフニャフニャと波をうっていたり、ダブついていたりすると恰好悪いですよね。半衿の縫い付けを簡単には説明することができませんが、「キレイに見せる半衿の付け方」でも紹介してしていますが、長襦袢の衿芯に添わせるように隙間なく縫い付けることができれば、キレイに縫い付けることができると思います。また、衿先に向かって半衿を少しだけ引っ張りながらまち針で留めて縫うとダブつくことが無くなると思います。
長襦袢を丸洗いに出すときに半衿は外したほうがいいですか？	外さないでください。当店でも、着物や長襦袢の丸洗いやシミ抜きを多く承ってきていますが、半衿を外してから、長襦袢と半衿を持って見えるお客様がいらっしゃいます。長襦袢に半衿が付いた状態で長襦袢の丸洗いをすれば「長襦袢の丸洗い料金」だけで済みますが、別々になると長襦袢の丸洗い料金に、半衿の丸洗い料金が加算されてしまいます。一緒に洗ったほうがお得です。もし、長襦袢を丸洗いせずに半衿だけを丸洗いしたい場合は、外してください。
長襦袢の衿は広衿仕立てとバチ衿仕立て、どちらが良いですか？	当店では、振袖や留袖に合わせる長襦袢は広衿仕立て。一方、訪問着や小紋、色無地、付下げなどに合わせる長襦袢はバチ衿仕立て。このように分けています。もちろんお客様のご要望を優先しております。また、自分で着付けをされる方はバチ衿仕立てのほうが着付けが楽という場合もございます。そして、少し豊満な体型の方ですと衿元がスッキリするようにあえてバチ衿仕立てにすることもございます。
黒留袖には刺繍の半衿が良いのでしょうか？	そうですね。刺繍の半衿であれば華やかになりますのでお薦めです。白の無地半衿でも、もちろん良いです。ただ、留袖の場合は帯より上に柄が無く無地なので、刺繍の半衿にされると衿元が華やかになりますよ。
絹の着物にコットン（綿）の半衿はダメですか？	ダメではありませんよ。あなたが着たいと思う着物を楽しんでください。ただ、留袖や振袖、訪問着、色無地、喪服では着用のTPOを鑑みてコットンは不向きかと思われます。
七五三の長襦袢には半衿は必要ですか？	そうですね。できれば付けてあげてください。子どもさんは、身体も小さく半衿は少ししか見えませんがやはり、衿元は目立ちますので、大切な記念にお目出度い晴れ着ですから是非、半衿も付けてあげてください。
半衿の皮脂汚れはベンジンで取れますか？	この疑問に対しての答えは「うーん！？」です。正確には取れません。ですがベンジンを使えば取れたような感じになります。というのは、ベンジンを使って拭き取った場合、汚れは薄く延ばされて周囲に広がっていきます。汚れは薄くなりますので綺麗になったように見えますが全体に薄く広げただけなのです。しばらくすると、年月とともにシミがハッキリと表れてきます。一時的に綺麗にしたい場合には有効ですが、長期間保管する場合はしっかりとシミ抜き、丸洗いすることをお薦めします。
黄ばんだ絹の半衿を白くする方法はありますか？	当店でも取り扱っております。着物洗いのプロ業者に依頼をして「漂白」をすることで白くなる場合があります。もちろん、生地の状態によってはできない場合もございます。
マジックテープで付ける半衿はありますか？	はい、あります。ほかにジッパーで取り外しのできるタイプなどございます。
洗える絹の半衿もありますか？	はい。あります。様々な種類の洗える絹の半衿がございます。気軽に自宅でお洗濯していただけます。